睡眠時無呼吸症候群を放置するとどうなるの?
睡眠時無呼吸症候群を放置するとどうなるの?
眠っている間に何度も呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)」は、単なる“いびき”ではありません。
放置すると、体のあちこちに深刻な影響を及ぼすことが知られています。
💤 睡眠の質の低下と日中の強い眠気
無呼吸や低呼吸が1時間に5回以上起こると、睡眠は分断され、深いノンレム睡眠が減ります。
その結果、昼間の眠気・集中力低下・記憶力の低下などが生じます。
実際に、SASの人は交通事故の発生率が健常者の2〜7倍に増加すると報告されています(日本睡眠学会ガイドライン 2020)。
❤️ 高血圧・心疾患・脳卒中との関連
睡眠中に繰り返される低酸素状態は、交感神経を刺激して血圧を上昇させます。
そのため、SASの患者さんは次のようなリスクが高くなります。
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高血圧:約2倍(特に治療抵抗性高血圧に多い)
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心筋梗塞・狭心症:約2〜3倍
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脳卒中:約3〜4倍
長期間放置すると、動脈硬化の進行も早まり、突然死のリスクも上昇します。
海外の大規模研究(Sleep Heart Health Study)では、重症SAS群の心血管死亡率が健常群の約2.9倍であることが示されています。
🧠 認知機能・メンタルへの影響
慢性的な睡眠不足と低酸素は、脳の海馬や前頭葉の代謝を低下させ、
記憶力や判断力の低下、抑うつ傾向を引き起こすことがあります。
近年では、SASが認知症のリスク因子の一つとしても注目されています。
🍬 代謝異常・糖尿病との関係
SASでは、インスリンの働きを悪くする「インスリン抵抗性」が高まり、
糖尿病や肥満の悪化を招くことがあります。
国内研究では、重症SASの患者において糖尿病合併率が約3倍高いと報告されています。
🩺 放置せず、早めの検査・治療を
このように、睡眠時無呼吸症候群は「眠りの病気」であると同時に、
全身の生活習慣病の発症・悪化に深く関わる疾患です。
「いびきが大きい」「昼間眠い」「家族に呼吸が止まっていると言われた」
そんなときは、ぜひ早めに耳鼻咽喉科での検査を受けましょう。
🩰 治療による改善効果
適切な治療(CPAP療法・マウスピース治療・体位療法など)により、
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日中の眠気改善率:約90%
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血圧低下(平均5〜10mmHg)
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心血管イベントの減少
が報告されています(NEJM, 2011/JCSガイドライン 2022)。
🌿 まとめ
放置すればするほど、からだ全体への負担が大きくなります。
早期発見・早期治療で、健康と快適な眠りを取り戻しましょう。
