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子どもの鼻水に対する抗生剤の適正使用について

[2025.12.17]

 

小児の鼻汁(はなみず)に対する抗生剤の適正使用について

〜鼻処置(鼻のケア)の重要性〜

はなみず=すぐ抗生物質、ではありません

お子さんのはなみずが続くと、
「抗生物質(抗生剤)を使った方がいいのでは?」
と心配される保護者の方は多くいらっしゃいます。

しかし実際には、小児の鼻汁の多くは抗生剤が必要のない原因によるものです。


小児の鼻汁の主な原因

原因 割合 抗生剤
かぜ(ウイルス感染) 約90% ❌不要
アレルギー性鼻炎 多い ❌不要
急性副鼻腔炎(細菌感染) 一部 ✅必要な場合あり

👉 抗生剤が効果をもつのは細菌感染のときだけです。


抗生剤が不要な理由(ウイルス性鼻炎)

抗生剤は
✅ 細菌をやっつける薬
であり、
ウイルスには効果がありません

ウイルス性の鼻炎に抗生剤を使っても、
症状の改善や治るまでの期間は変わらないことが分かっています。


鼻処置(鼻のケア)がとても大切な理由

小児のはなみず治療で、実はとても重要なのが「鼻処置」です。

鼻汁がたまると起きること

鼻の中に鼻汁がたまったままだと

  • 細菌が繁殖しやすい

  • 中耳炎・副鼻腔炎を起こしやすい

  • 咳が長引く

  • 夜眠れない・ミルクが飲みにくい

といった問題につながります。


鼻処置の効果

鼻処置(鼻吸引・洗浄)を行うことで

✅ 鼻の通りが良くなる
✅ 咳や後鼻漏が軽くなる
✅ 中耳炎・副鼻腔炎の予防
✅ 抗生剤が必要になるリスクを減らす

など、多くのメリットがあります。

👉 鼻汁を「取ること自体」が大切な治療です。


鼻処置は抗生剤の代わりになることも

適切な鼻処置をしっかり行うことで

  • 抗生剤を使わずに改善する

  • 症状の悪化を防げる

ケースが少なくありません。

当院では
「まずは鼻処置を丁寧に行う」
ことを基本としています。


抗生剤を使うのはどんなとき?

次のような場合は、細菌性副鼻腔炎を疑い抗生剤を検討します。

  • 黄色〜緑色の鼻汁が10日以上続く

  • 鼻汁に加え、発熱や強い咳が続く

  • 顔や目の周りの痛み・腫れ

  • 良くなりかけてから再び悪化する

➡︎ 診察所見と経過をもとに
必要最小限・適切な期間で使用します。


抗生剤をむやみに使うと…

  • 薬が効きにくくなる(耐性菌)

  • 下痢・腹痛・発疹などの副作用

  • 腸内環境への影響

お子さんの体を守るためにも、
抗生剤は「必要なときだけ」使うことが大切です。


当院の考え方

当院では

  • 本当に必要なときだけ抗生剤を使用

  • 鼻処置を重視した治療

  • 保護者の方への丁寧な説明

を心がけています。

抗生剤を出さない場合でも
「今は鼻処置が一番大切な治療」
と判断していることがあります。


ご家庭でできる鼻のケア

  • こまめな鼻吸い・鼻かみ

  • 月齢に応じた鼻吸引器の使用

  • 加湿・十分な水分摂取

  • 症状に合わせたお薬の使用

分からないことがあれば、診察時にお気軽にご相談ください。


まとめ

  • 小児の鼻汁の多くは抗生剤不要

  • 鼻処置は治療と予防の要

  • 丁寧な鼻ケアが回復への近道

お子さんにとって一番やさしく、安全な治療
私たちは大切にしています。

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