良性発作性頭位めまい症(BPPV)
良性発作性頭位めまい症とは?🤔
良性発作性頭位めまい症(BPPV: Benign Paroxysmal Positional Vertigo)は、めまいの原因の中で最も多い病気です。
寝返りをしたとき、布団から起き上がるとき、上を向いたときや下を向いたときなど、頭の向きを変えたときに数秒〜数十秒間の強い回転性のめまい が起こります。
「良性」とつくように命に関わる心配はありませんが、強いめまいにより転倒や不安が生じることがあります。
原因🔍
耳の奥(内耳)には、体のバランスをとる「前庭(ぜんてい)」という器官があります。
その中には「耳石(じせき)」と呼ばれる小さなカルシウムの粒🪨があり、通常は耳の中の袋状の器官(卵形嚢・球形嚢)にあります。
ところが、加齢や軽い頭部外傷、寝不足や体調不良などをきっかけに耳石がはがれて、回転を感じる管(三半規管)の中に入り込むことがあります。
耳石が頭の動きに合わせて管の中で動くと、脳に「回転している!」という誤った信号が伝わり、実際には動いていないのにめまいが起こります。
主な症状⚡
- 寝返りを打ったときにグルグルめまい🌀
- 朝起き上がるときに強い回転感😵
- 上を見上げたとき、下を向いたときにクラクラ
- めまいは数秒〜1分以内と短いが、強烈に感じる
- 吐き気🤢を伴うことがある
- 耳鳴りや難聴は通常ない(ある場合は別の病気を疑う)
診断方法🏥
- 問診
めまいが起きるきっかけや時間の長さを確認します。 - 頭位変換検査(Dix-Hallpike検査など)
ベッドに寝てもらい、頭や体の向きを変えてめまいを誘発し、眼の動き(眼振)を観察します👀。
→ 特有の眼振が確認できれば診断できます。
※ MRIやCTなどの画像検査は、BPPVでは通常必要ありません。ただし他の病気が疑われる場合に行います。
治療方法💡
1. 耳石置換法(運動療法)🪨➡️📍
頭と体を一定の順序で動かすことで、三半規管に迷い込んだ耳石を元の場所(卵形嚢)に戻します。
- 最もよく行われるのはEpley(エプリー)法
- 他にもSemont(セモン)法やBrandt-Daroff(ブラント・ダロフ)運動、Lempert(レンパート)法などがあります
- 耳石がずれた部位のよって運動療法の内容が変わりますので、自己判断で行うよりもまずは医師にご相談ください。また、数回の施術で改善する場合があり、自宅でも行っていただく場合もあります。
2. 薬物療法💊
強いめまいや吐き気がある場合に、一時的に「めまい止め」「吐き気止め」を使います。
ただし根本的な治療は耳石を戻す運動療法です。
3. 生活上の工夫🏡
- 急に頭を動かさない
- 寝るときは高めの枕を使う
- 水分をしっかり摂る
- 睡眠不足や過労を避ける
予後と再発🔄
- 多くの場合、数週間〜数か月で自然に軽快します
- 治療後も再発することはあります(約3割程度)
- 再発した場合も同じ治療で改善することがほとんどです
- 予防のために、日常的に軽い頭位運動を取り入れることがすすめられる場合もあります
Q&A よくあるご質問🌀
命に関わる病気ですか?
命に関わることはありません😊。ただし、めまいでふらついて転んでしまうとケガにつながるので注意が必要です。
どのくらいめまいが続きますか?
多くは数秒〜1分ほどで自然におさまります。繰り返し起こることはありますが、発作そのものは短時間です⌛。
自然に治りますか?
数週間〜数か月で自然に良くなる方もいます。ただし、耳石置換法(運動療法)を行うと早く改善するケースが多いです💡。
手術は必要ですか?
手術は不要です🙆♀️。耳石を元に戻す運動(耳石置換法)で改善します。
薬は効きますか?
薬(めまい止めや吐き気止め)は一時的な症状をやわらげるのには有効ですが、根本的な治療は耳石置換法です💊。
再発することはありますか?
はい。約3割の方が再発するといわれています🔄。でも、その場合も同じ治療で改善できることがほとんどです。
耳鳴りや難聴も一緒に出ますか?
通常はありません👂。もし耳鳴りや難聴を伴う場合は、メニエール病や突発性難聴など別の病気が疑われます。
誰に多い病気ですか?
中高年以降の方に多く見られます👴👵。加齢で耳石がはがれやすくなることが関係しています。
生活で気をつけることは?
急に頭を動かさない、寝るときは少し高めの枕を使う、睡眠不足を避けるなどが再発予防につながります😴。
めまいが出たときどうすればいいですか?
無理に動かず、安静にして少し落ち着いてから行動してください。強い吐き気や歩行困難が続く場合は早めに受診しましょう🚑。
👉 めまいは不安になりますが、良性発作性頭位めまい症は改善が期待できる病気です✨
気になる症状があるときは、どうぞお気軽にご相談ください😊。
