扁桃周囲膿瘍
扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)
扁桃周囲膿瘍は、のどの奥にある「扁桃(へんとう)」という部分のまわりに、細菌の感染が広がって膿(うみ)がたまる病気です。
多くの場合、はじめは「扁桃炎」になり、それが悪化して起こります。
この病気では、のどの片側にとても強い痛みが出るのが特徴です。
高い熱が出たり、つばを飲み込むときに強い痛みがあったり、口が開けにくくなったりします。
声がこもったようになったり、首のリンパ節が腫れて痛くなることもあります。
症状が早く悪くなることが多いので、注意が必要です。
扁桃周囲膿瘍 Q&A
Q: 扁桃周囲膿瘍って何ですか?
扁桃周囲膿瘍は、のどの奥にある「扁桃(へんとう)」の周囲に細菌が感染して、膿(うみ)がたまってしまう病気です。
多くは「扁桃炎(扁桃の感染)」が悪化して起こります。
10~30代の若い世代に多い病気です。
Q: どんな症状が出ますか?
- のどの激しい痛み(片側だけに強いことが多い)
- 口が開けにくくなる(開口障害)
- 発熱(38~39℃の高熱)
- つばを飲み込みにくい、よだれが出る
- 声がこもる、にごる
- 首のリンパ節が腫れて痛む
症状が急に悪化し、短期間で強い痛みや腫れが出るのが特徴です。
Q: 原因は何ですか?
扁桃炎を起こす細菌(溶連菌や黄色ブドウ球菌など)が、扁桃のまわりの組織に入り込み、膿をためることで起こります。
免疫力が落ちている時や、扁桃炎をくり返している人に多くみられます。
Q: 診断はどうやって行いますか?
のどの診察で、扁桃の横が腫れている、膿がたまっているといった特徴的な所見を確認します。
必要に応じて血液検査や画像検査(CTなど)を行うこともあります。
Q: 治療はどうするのですか?
主な治療は以下の2つです。
- 膿の排出(切開排膿)
膿がたまっている場合、局所麻酔をして膿を外に出します。これにより痛みや腫れが早く改善します。 - 抗菌薬の投与
膿を出した後、細菌を退治するための抗菌薬を内服または点滴で行います。
症状が重い場合や全身状態が悪い場合は、入院が必要になることもあります。
Q: 放っておくとどうなりますか?
膿が広がって、首の深い部分に感染が及んだり、呼吸が苦しくなったりする危険があります。
重症化すると命に関わることもあるため、早めの診察・治療がとても重要です。
Q: どのくらいで良くなりますか?
膿を出して抗菌薬を使うと、数日~1週間ほどで症状が落ち着くことが多いです。
状態によっては、入院して数日点滴を続けることもあります。
Q: 再発を防ぐには?
扁桃炎を何度もくり返す人は、再発を防ぐために「扁桃摘出手術(へんとうてきしゅつ)」をすすめられることがあります。
また、のどが痛いときは早めに受診し、症状を長引かせないことが大切です。
Q: 手術になることもありますか?
膿を出す処置と薬で治る場合が多いですが、膿が大きい、再発をくり返す、重症化している場合は入院や扁桃摘出手術が必要になることもあります。
医師と相談しながら治療方針を決めます。
Q: 早めに受診したほうがいいのはどんなとき?
- 片側ののどが急に強く痛くなった
- つばを飲み込むのもつらい
- 口が開かない、声がこもる
- 高い熱が続く
こうした症状があるときは、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。
Q: 予防できますか?
完全に防ぐことは難しいですが、扁桃炎をしっかり治すこと、早めに受診すること、十分な休養と栄養で体の抵抗力を保つことが予防につながります。
慢性的に扁桃炎をくり返す方は、医師と相談して治療方針を立てることが大切です。
まとめ
扁桃周囲膿瘍は、強いのどの痛みや高熱を伴う、扁桃炎の合併症です。
早期の診断と膿の排出・抗菌薬治療で、ほとんどは改善しますが、放置は危険です。
のどの痛みが急に強くなった時は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
