慢性副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎とは?
鼻のまわりには「副鼻腔」という空洞があります。ここに炎症や膿(うみ)がたまって、3か月以上も鼻づまりや鼻水が続く状態を「慢性副鼻腔炎」といいます。 昔から「ちくのう症」と呼ばれてきた病気です。
どんな症状があるの?
- 🤧 鼻づまり:いつも鼻がつまっている
- 💧 鼻水:黄色や緑のねばねばした鼻水が長く続く
- 👃 においがわからない:味覚にも影響することがある
- 😴 いびきや口呼吸:よく眠れず、疲れやすい
- 😷 せき・たん:鼻水がのどに落ちて咳が出る
➡ 子どもでは、中耳炎や長引くせきの原因になることもあります。
慢性副鼻腔炎のタイプ
近年は病態により大きく2つに分けられます。
1.鼻茸(はなたけ)を伴わない慢性副鼻腔炎
- 主に感染や粘膜の炎症が長引いているタイプ。
2.鼻茸(はなたけ:ポリープ)を伴う慢性副鼻腔炎
- 鼻の中にやわらかいポリープができて空気の通りをふさぐタイプ。
- 嗅覚障害を強く伴うことが多い。
- アレルギーや喘息、アスピリン不耐症と関連することもある。
なぜ起こるの?
- 風邪の炎症が治りきらなかった
- アレルギー性鼻炎がある
- 鼻の中の形(鼻中隔の曲がりなど)
- 「鼻茸(はなたけ)」というポリープができて空気の通りが悪くなる
- 喘息など体質が関係している場合もある
検査
耳鼻咽喉科で以下の方法を用います。
- 鼻内視鏡検査:小型カメラで鼻の奥を観察し、膿やポリープの有無を確認
- CT検査:副鼻腔の炎症範囲や重症度を画像で把握
- 必要に応じて、血液検査でアレルギーや炎症の状態を調べることもあります
治療
🩺 薬物治療(基本)
- マクロライド系抗菌薬の少量長期投与 (抗炎症作用を利用して数週間~数か月内服)
- ステロイド点鼻薬
炎症やポリープを縮小させる効果がある - アレルギーが関係する場合は抗アレルギー薬も併用
🛠 手術(薬で治らない場合)
内視鏡手術(ESS)
- 内視鏡を使って副鼻腔の通りを広げ、膿が出やすくなるようにする
- 鼻茸がある場合は切除
- 多くは全身麻酔で行い、再発を防ぐために術後も薬物治療を継続
家でできる工夫
- 🌬 部屋を加湿する
- 🚰 水分をしっかりとる
- 👃 鼻うがい(生理食塩水)
- 🌸 花粉・ホコリなどアレルギーの原因を避ける
Q&A
風邪の鼻水とどう違うのですか?
👉 風邪は1〜2週間で自然に治ることが多いですが、慢性副鼻腔炎は3か月以上鼻水や鼻づまりが続くのが特徴です。
子どもでも慢性副鼻腔炎になりますか?
👉 はい。特に子どもは鼻の通りが狭いため、炎症が長引きやすく、中耳炎やせきの原因になることもあります。
鼻茸(はなたけ)ってなんですか?
👉 鼻の粘膜が腫れてできる「ポリープ」のことです。柔らかくゼリー状で、鼻の通りをふさぎ、においが分かりにくくなる原因になります。
手術をすれば必ず治りますか?
👉 多くの場合改善しますが、再発することもあります。特に鼻茸ができやすい体質の方は、術後も薬や点鼻薬を続けて管理することが大切です。
においは必ず戻りますか?
👉 早めの治療で改善することがありますが、炎症が長く続いた場合は完全に回復しにくいこともあります。
家でできるケアはありますか?
👉 部屋の加湿、鼻うがい、生理食塩水での洗浄、アレルギーの原因(花粉やホコリ)を避けることが役立ちます。
✅ まとめ
慢性副鼻腔炎は「長引く鼻づまり・鼻水・においの障害」が特徴です。 生活の質に大きく影響しますが、薬や手術で改善できる病気です。 「鼻水や鼻づまりが3か月以上続く」ときは、早めに耳鼻科での診察をおすすめします。
