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急性耳下腺炎

急性耳下腺炎(きゅうせいじかせんえん)とは?

耳下腺(じかせん)は、耳の下からあごにかけてある唾液(だえき)をつくる大きな唾液腺です。
この耳下腺に細菌やウイルスが感染し、急に腫れて痛みや発熱を起こす病気を「急性耳下腺炎」といいます。

主な症状

  • 耳の下~頬(ほお)にかけての はれ と 痛み
  • 食事や酸っぱいものを見たり食べたりしたときに、痛みが強くなる
  • 発熱(熱が出る)
  • 口の中が乾きやすい、唾液が少ないと感じることも

片側だけのこともあれば、両側がはれることもあります。

原因

細菌性の場合

  • 唾液の流れが悪くなったときに、口の中の細菌が逆流して感染することで起こります。
  • 脱水(みずぶそく)、疲れ、唾液腺の出口が詰まる(唾石症)などがきっかけになることがあります。

ウイルス性の場合

  • 代表的なのが「おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)」です。
  • ムンプスウイルスが原因で、主に小児に多く、発熱と両側の耳下腺腫脹が特徴です。

診断

診察では、耳の下の腫れや痛みの部位を触って確認し、唾液腺の出口(耳下腺管)からの膿や分泌物を調べることがあります。
必要に応じて血液検査や画像検査(超音波・CTなど)を行うこともあります。

治療

  • 細菌性の場合:抗菌薬(抗生物質)を使い、炎症をおさえます。水分補給や口の中を清潔に保つことも大切です。
  • ウイルス性(おたふくかぜ)の場合:特効薬はないため、安静・解熱剤などで症状をやわらげながら経過をみます。
  • 痛みや腫れが強いときは冷やしたり、柔らかい食べ物にすることで楽になることがあります。

予防と注意点

  • 水分をこまめにとる
  • 口の中を清潔に保つ(うがいや歯みがき)
  • 唾液をよく出すように、レモンなど酸っぱいものを少し刺激に使うのも効果的です
  • 繰り返す場合は、唾石症や慢性炎症の可能性があるため、耳鼻咽喉科での詳しい検査が必要です

まとめ

急性耳下腺炎は、早めの受診と適切な治療でしっかり治すことができます。
腫れや痛み、発熱があるときは自己判断せず、耳鼻咽喉科にご相談ください。

急性耳下腺炎 Q&A

Q: 急性耳下腺炎はうつりますか?

細菌性の場合は人から人へうつることは基本的にありません。
一方、ウイルス性(おたふくかぜ)の場合は感染力があります。
咳やくしゃみ、接触によって感染するため、発症した場合は周囲への感染予防が必要です。
特に子どもでは登園・登校の制限が必要になることがあります。

Q: 合併症はありますか?

適切な治療を行えば多くは問題なく治りますが、まれに以下のような合併症が起こることがあります。

  • 膿がたまって膿瘍(のうよう)になる
  • 慢性耳下腺炎に移行する
  • (おたふくかぜの場合)髄膜炎や難聴、精巣炎などを合併することがある

腫れがどんどん大きくなる、強い痛みや高熱が続く場合は注意が必要です。

Q: どんなときに受診すればいいですか?

以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 耳の下や頬が急に腫れてきた
  • 食事のときに強い痛みがある
  • 発熱を伴っている
  • 腫れや痛みが日ごとに強くなっている
  • 唾液が出にくい、口の中が乾く

早期に原因を特定し、適切な治療を行うことが大切です。

Q: 日常生活で気をつけることはありますか?

次のような点を意識すると回復が早まり、再発予防にも役立ちます。

  • 水分をしっかりとる
  • うがいや歯みがきで口の中を清潔に保つ
  • 酸味のある食べ物(レモンなど)で唾液の流れを促す
  • 痛みが強い場合は、患部を軽く冷やす
  • 無理にマッサージをするのは避ける
Q: 再発することはありますか?

一度治っても、唾液の流れが悪くなる原因(唾石症や慢性炎症)が残っている場合は再発することがあります。
繰り返す場合は、耳鼻咽喉科で原因の精査や画像検査を行い、根本的な治療を検討します。

Q: 治るまでの期間はどのくらいですか?

軽症の場合は数日~1週間程度で症状が落ち着きます。
細菌性の場合は抗菌薬の効果で数日で改善することが多く、ウイルス性(おたふくかぜ)の場合は自然経過で1週間前後で回復します。
ただし、重症例や膿瘍を形成した場合は治療期間が長くなることもあります。

Q: 学校や仕事は休んだ方がいいですか?

細菌性の場合は感染の心配は少なく、体調が良ければ登校・出勤可能です。
ただし、発熱や痛みが強いときは安静が必要です。
ウイルス性(おたふくかぜ)の場合は、感染拡大を防ぐために登園・登校停止期間の基準があります(発症後5日を経過し、かつ症状が軽快するまでが目安です)。

Q: おたふくかぜの予防接種は効果がありますか?

はい、ムンプスウイルス(おたふくかぜ)のワクチン接種によって、発症を予防したり、症状を軽くする効果があります。
おたふくかぜによる耳下腺炎や合併症を防ぐためにも、予防接種は有効な手段です。

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