急性咽頭炎
急性咽頭炎(きゅうせいいんとうえん)とは?
のどの奥(咽頭)がウイルスや細菌によって炎症を起こす病気です。
多くは風邪の一症状として起こりますが、細菌感染によって強い痛みや高熱を伴うこともあります。
季節の変わり目や乾燥する冬場に多く見られます。
主な症状
- のどの痛み(飲み込むときに特に痛む)
- 発熱(特に細菌性の場合は高熱になることがあります)
- 乾いた咳や声のかすれ
- 全身のだるさ・食欲不振
- のどの赤み、腫れ、扁桃の白い膿点が見られることも
原因
ウイルス感染(大部分)
→ 風邪ウイルス(ライノウイルス、アデノウイルスなど)が多いです。
細菌感染
→ 溶連菌(ようれんきん)が代表的です。
強い痛み・高熱・扁桃の膿点が特徴です。
診断と治療
当院では、のどの診察と必要に応じて迅速検査(溶連菌検査、アデノウイルス検査など)を行い、原因を特定します。
ウイルス性の場合
→ 特効薬はないため、安静・うがい・水分補給・鎮痛解熱薬などで対症療法を行います。
細菌性(溶連菌など)の場合
→ 抗生物質(抗菌薬)の内服治療が必要です。
きちんと処方通りに服用することが大切です。
ご家庭での注意点
- のどを乾燥させないよう、加湿を心がけましょう
- 水分をしっかり取り、安静に過ごしてください
- うがいや手洗いで感染拡大を防ぎましょう
- 抗生物質は症状がよくなっても、指示通り最後まで服用してください
受診の目安
以下のような場合は早めの受診をおすすめします:
- のどの強い痛みが続く
- 高熱がある
- 飲み込みづらく、水分摂取も難しい
- 小さなお子さんで食欲・元気が著しく低下している
医師からのひとこと
のどの痛みだけでも、原因によって治療法は大きく異なります。
早めの受診と正確な診断で、重症化を防ぐことが大切です。
当院では、お子さまから大人の方まで丁寧に診察いたします。
急性咽頭炎 Q&A
Q: 急性咽頭炎ってどんな病気ですか?
のどの奥(咽頭)がウイルスや細菌に感染して炎症を起こす病気です。
多くは風邪の一部として起こりますが、細菌感染の場合は高熱や強い痛みが出ることもあります。
Q: どんな症状が出ますか?
のどの痛み(特に飲み込むとき)、発熱、咳、声のかすれ、全身のだるさなどが見られます。
扁桃に白い膿がつくこともあります。
Q: うがいや市販薬で治りますか?
ウイルス性の場合は、安静・うがい・水分補給・解熱鎮痛薬などで自然に回復することが多いです。
ただし、細菌性(特に溶連菌)の場合は抗生物質が必要なので、自己判断せずに受診しましょう。
Q: 溶連菌ってなんですか?
A群β溶連菌という細菌のことで、子どもに多い感染症です。
高熱や強いのどの痛み、扁桃の膿点が特徴です。放置すると合併症(腎炎・リウマチ熱)につながることがあるため、早期診断と適切な抗生物質の内服が大切です。
Q: どんな検査をするんですか?
のどを診察し、必要に応じて「迅速検査(溶連菌検査)」を行います。
綿棒でのどをこすって、数分で結果がわかります。
Q: どのくらいで治りますか?
ウイルス性の場合は数日?1週間ほどで自然に回復します。
細菌性の場合も、適切な抗生物質治療を行えば、1~2日で熱が下がり、1週間ほどで症状が落ち着くことが多いです。
Q: 家で気をつけることはありますか?
のどを乾燥させないよう加湿し、しっかり水分をとって安静に過ごしましょう。
抗生物質は処方された分をきちんと飲みきることが大切です。
うがいや手洗いで周囲への感染も防ぎましょう。
Q: どんなときに病院を受診すればいいですか?
次のような場合は早めの受診をおすすめします。
- のどの痛みが強い・長引く
- 高熱がある
- 飲み込みがつらく、水分がとれない
- お子さんの元気・食欲が明らかに落ちている
Q: 学校や保育園はいつから行っていいですか?
ウイルス性の場合は、熱が下がり、全身状態がよければ登校・登園可能です。
溶連菌の場合は、抗生物質を飲み始めて24時間経過し、熱が下がっていれば登校・登園が可能とされています(園や学校の指示に従いましょう)。
Q: 予防はできますか?
こまめな手洗い・うがい、十分な休養、室内の加湿が有効です。
のどの乾燥や疲れをためないことも大切です。
