急性中耳炎
🐣急性中耳炎ってどんな病気?
風邪をひいたあとに、耳が痛くなることはありませんか? それは「急性中耳炎(きゅうせい ちゅうじえん)」かもしれません。
耳の奥(中耳といいます)にばい菌やウイルスが入り、耳の中が赤くはれて、痛くなる病気です。
とくに1〜6歳くらいの小さなお子さんに多いです。
🧸こんな症状が出ます
- 耳が痛い(急に泣き出すことも)
- 熱が出る(38℃以上になることも)
- 耳から液(耳だれ)が出る
- 音が聞こえにくい
- 耳をよくさわる・引っぱる
- なんとなく元気がない・機嫌が悪い
👶まだ言葉で伝えられない小さなお子さんは、「耳をさわる」「ぐずぐず泣く」「ミルクを嫌がる」などで気づくことが多いです。
💡どうしてなるの?
風邪をひくと、鼻やのどに入ったばい菌が、耳につながる管(耳管)を通って耳の中に入り、中耳炎になってしまうことがあります。
子どもは耳管が大人より短くてまっすぐなので、ばい菌が入りやすいんです。
💊どうやって治すの?
中耳炎は、おくすりと耳のケアでしっかり治すことができます。
- 熱や痛みをやわらげるおくすり
- ばい菌をやっつける抗生物質(軽症の場合は使用しないこともあります)
- 耳だれが出ている場合は、耳のおそうじ
- 必要なときは、耳に小さな穴をあけて(鼓膜切開)うみを出すこともあります
🏠おうちで気をつけること
- おくすりは医師に言われた通りに最後まで飲みましょう (症状が治まっても、ばい菌が残っていることがあります)
- 耳に水が入らないように注意しましょう(とくに耳だれがあるとき)
- おふろは熱がないときに入りましょう(心配なときはご相談ください)
🐨耳が痛そう?それ、中耳炎かも!
中耳炎は早く見つけて、早く治すことが大切です。 「耳を気にしているな」「熱が下がらない」「急に泣き出した」など、少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
当院では、小さなお子さんにもやさしく丁寧に診察します😊
🏠 急性中耳炎になったときの家庭でのケア
🌡️ ① 痛みや熱があるときは
- お医者さんからもらった痛み止めや熱さましを飲ませましょう。
- 耳がとても痛いときは、冷たいタオルで耳のまわりをやさしく冷やすと少し楽になることがあります。
👂 ② 耳だれが出ているときは
- 耳のまわりをガーゼやティッシュでやさしくふく。
- 耳の中は綿棒などでさわらないようにしましょう。
- 点耳薬(耳にさす薬)が出ているときは、医師の言うとおりに使ってください。
😴 ③ ゆっくり休ませましょう
- 元気がないときは、家で安静にして、静かにすごしましょう。
- 熱が高い・耳だれが多いときは、おふろはひかえた方がいいこともあります(心配なときはお医者さんに相談)。
🥤 ④ 水分をとらせましょう
- ジュースやスープなど、水分をこまめにとると体の回復を助けます。
- 食べられるようなら、やわらかいものを少しずつ。
👃 ⑤ 鼻水のケアも大事!
- 鼻水がたくさん出ていると、耳の病気が悪くなりやすいです。
- 電動の鼻吸い器などを使って、こまめに鼻をすってあげましょう。
- 小さい子は自分で上手に鼻をかめないので、やさしく手伝ってあげてください。
🚩 こんなときはもう一度お医者さんへ
- 熱が3日以上つづく
- 耳の痛みがおさまらない
- 耳だれがずっと出ている
- 聞こえにくい様子がつづく
- 赤ちゃんや小さい子がずっと泣いていてつらそう
わからないことがあれば、気軽に相談してくださいね。 お子さんの元気が早く戻りますように!
🎒 登園・登校はいつからできる?
基本的には、次のような状態になれば登園・登校OK です:
✅ 登園・登校の目安
- 熱がない(平熱に下がった)
- 耳の痛みがおさまっている
- 元気があり、いつも通りの生活ができる
- 医師から「登園・登校しても大丈夫」と言われた
⛅ ただし、注意が必要な場合もあります
⛔ 登園・登校を控えた方がよい場合
- 38℃以上の熱がある
- 耳の痛みがつよくて眠れない・泣き止まない
- 耳だれが多く出ている
- 薬を飲んでも症状が改善していない
- 周りにうつる病気(インフルエンザなど)を一緒にかかっている
📝 保護者の方へお願い
- お子さんの様子をよく観察し、無理をさせないようにしてください。
- 保育園や学校に行かせるときは、担任や保育士さんに一言伝えると安心です。
- 心配なときは、もう一度耳鼻科の先生に相談しましょう。
💡 ワンポイント
急性中耳炎そのものはうつる病気ではありませんが、 風邪などのウイルスが原因で起きることが多いので、 鼻水・せきなどが強いときは、周りの子への配慮も大切です。
🎧急性中耳炎 Q&A
どうして子どもに多いの?
耳と鼻をつなぐ「耳管(じかん)」という管が、子どもは大人より短くてまっすぐなので、風邪のばい菌が耳に入りやすいのです。 そのため、風邪のあとに中耳炎になることが多くなります。
繰り返すことはありますか?
あります。特に保育園や幼稚園に通うお子さんは、風邪をひきやすく、再発しやすいです。 耳の構造が成長するにつれて、だんだんかかりにくくなっていきます。
耳だれ(耳から液)が出ているけど、大丈夫?
耳の中にたまった「うみ」が出てきている状態です。
びっくりされるかもしれませんが、うみが出ることで痛みが和らぐこともあります。
ただし、放っておくと聞こえが悪くなったり、感染が広がることもあるので、耳鼻科でしっかり診てもらいましょう。
一度中耳炎になったら、またなりやすい?
はい、特に小さなお子さんは、風邪をひくたびに中耳炎になりやすい時期があります。
ただし、成長とともに耳の構造が発達することで、だんだんかかりにくくなっていきます。
予防や早めの対応で、繰り返しを減らすことも可能です。
片方の耳だけ痛がってるけど、もう片方は大丈夫?
片方だけが痛いこともよくありますが、両耳に中耳炎が起きていることもあります。
お子さん自身が痛みをうまく伝えられない場合もありますので、どちらの耳も診察することが大切です。
おくすりを飲ませるのが大変です…
小さいお子さんのお薬タイムは大変ですよね。
当院では、お子さんの飲みやすさを考慮してお薬を処方しています。
どうしても難しい場合は、味の変更や形(粉・シロップ・錠剤など)を調整できることもありますので、ぜひご相談ください。
プールやお風呂は入ってもいいの?
基本的には、熱がなく、耳だれが出ていなければ入ってOKです。
ただし、症状の重さやお子さんの状態によって変わりますので、診察時に医師へご相談ください。
ずっと耳が聞こえにくそうだけど大丈夫?
中耳炎のあとに、中耳に水がたまって「聞こえにくくなる」ことがあります(滲出性中耳炎)。
しばらくで自然に治ることもありますが、長引く場合は治療が必要になることも。
聞き返しが多い、テレビの音を大きくするなどのサインがあれば、一度診てもらいましょう。
中耳炎を予防する方法はありますか?
完全に防ぐことは難しいですが、以下のようなことを心がけると中耳炎にかかりにくくなります。
- 風邪を早めに治す
- 鼻水をしっかり出す(鼻吸いもOK)
- 手洗い・うがいで感染予防
- しっかり睡眠をとる、生活リズムを整える
- パパ・ママのたばこは控える(副流煙は中耳炎のリスクを高めます)
鼻水が中耳炎と関係あるの?
はい、大きく関係しています。
鼻と耳は「耳管(じかん)」という細い管でつながっており、鼻水やばい菌が耳の中へ入りやすくなります。
風邪をひいたときは、鼻水をためずにこまめに吸ったり、かませたりしましょう。
集団生活(保育園・幼稚園)に通っていると、かかりやすいですか?
はい、風邪をもらいやすくなるため、中耳炎も増える傾向があります。
特に1~3歳ごろはかかりやすい時期ですが、成長とともに少なくなっていきます。
おうちでのケアと早めの受診で、悪化を防ぐことができます。
授乳やミルクのあげ方にも注意が必要?
はい、寝かせたままミルクをあげると、耳に流れ込みやすくなると言われています。
できるだけ少し頭を起こして授乳するようにしましょう。
🐨耳鼻科からのひとこと
お子さんの中耳炎を防ぐには、日常のちょっとした気づかいやケアがとても大切です。
「また中耳炎かも…」と思ったら、早めの受診が安心への第一歩。
ご家族でがんばりすぎず、一緒に治していきましょうね。
