のどが痛い
のどがとても痛いときは
「のどが焼けるように痛い」「つばを飲みこむだけでも激痛がある」──そんなときは、のどに強い炎症や腫れが起きていることが多く、原因によっては早めの治療が必要です。
痛みの原因にはいくつかのパターンがあります。
主な原因
急性咽頭炎(きゅうせいいんとうえん)・急性扁桃炎(きゅうせいへんとうえん)
かぜのウイルスや、溶連菌(ようれんきん)と呼ばれる細菌などが、のどや扁桃腺に感染して炎症を起こす病気です。
- のどの強い痛み
- 発熱(とくに溶連菌感染では高熱になることも)
- 飲み込みにくさ
- 扁桃腺が赤く腫れ、白い膿(うみ)がつくこともあります
ウイルスが原因の場合は自然に治ることが多いですが、細菌(特に溶連菌)が原因の場合は抗生物質による治療が必要です。
扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)
急性扁桃炎が悪化すると、扁桃のまわりに膿(うみ)がたまることがあります。
- 片側だけが特に強く痛む
- 口が開けにくくなる(開口障害)
- 発熱、だるさが続く
- 食べたり飲んだりするのが非常に困難になる
この病気は放置すると炎症が広がる危険があり、膿を出す処置や抗生物質の点滴などが必要になることもあります。
早めの耳鼻咽喉科受診がとても大切です。
急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)
のどの奥にある「喉頭蓋(こうとうがい)」という部分が急激に腫れる病気です。
- のどの激しい痛み
- 高熱
- 声が出しにくい、かすれる
- 息がしにくくなる(呼吸困難)
進行が早く、気道がふさがってしまう危険があるため、緊急の対応が必要になることがあります。
息苦しさがある場合は、ためらわず救急受診してください。
その他の原因
- 乾燥や刺激物(辛いもの・アルコール・タバコなど)によるのどの炎症
- 逆流性食道炎によるのどの痛み
- のどのケガ(魚の骨など異物)
これらの場合も、痛みが強い・長引くときは耳鼻咽喉科での確認が安心です。
自宅でできるケア
- 水分補給をしっかり行い、のどを乾燥させない
温かい飲み物や常温の水をこまめにとりましょう。 - 部屋の加湿・マスクの着用
乾燥は痛みを悪化させるので、加湿器や濡れタオルを利用しましょう。 - 安静を保ち、無理に声を出さない
声を出しすぎると炎症が悪化することがあります。 - 痛み止め(市販の鎮痛薬)の使用
一時的に痛みを和らげることは可能ですが、症状が強い場合は自己判断せず早めの受診をおすすめします。
受診の目安
次のような症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診してください
- のどの痛みが強く、数日たってもよくならない
- 高い熱が出ている
- 片側だけが特に強く痛む
- 口が開けづらい、飲み込みが極端につらい
- 息苦しさや声のかすれがある
- 白い膿が扁桃腺に見える
まとめ
のどの強い痛みは、単なるかぜの場合もありますが、細菌感染や膿がたまる病気、呼吸に関わる危険な病気が原因のこともあります。
痛みが強いときや長引くときは、早めに耳鼻咽喉科を受診し、正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。
のどが痛いときのQ&A
Q: のどがすごく痛いとき、原因は何ですか?
もっとも多い原因は、ウイルスや細菌によるのどや扁桃腺の炎症です。
- かぜウイルスによる咽頭炎
- 溶連菌(ようれんきん)による急性扁桃炎
- 扁桃炎が悪化して膿がたまる「扁桃周囲膿瘍」
- のどの奥が急に腫れる「急性喉頭蓋炎」
乾燥や刺激物、逆流性食道炎、魚の骨などの異物でも痛みが起こることがあります。
Q: どんな症状が出ると注意が必要ですか?
以下のような症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診してください
- のどの痛みがとても強い、数日続いている
- 高い熱がある
- 片側だけが特に強く痛む
- 口が開けにくい、飲み込みづらい
- 息苦しさや声のかすれがある
- 扁桃腺に白い膿(うみ)が見える
これらは、溶連菌感染や膿瘍、喉頭蓋炎などの可能性があります。
Q: のどの痛みだけでも病院に行った方がいいですか?
強い痛みがある場合や、食事・水分がとれない場合は受診をおすすめします。
軽いかぜによる炎症であれば自然に治ることもありますが、細菌感染や膿がたまっている場合には、抗生物質や処置が必要になることがあります。
早めの診断が安心です。
Q: 自宅でできる対処法はありますか?
次のようなケアで症状が少し楽になることがあります
- 水分をしっかりとって、のどを乾燥させない
- 加湿器や濡れタオルなどで部屋を加湿する
- のど飴やマスクで保湿する
- 安静にして無理に声を出さない
- 市販の痛み止めで一時的に痛みを和らげる
ただし、痛みが強い・長引く場合は、自己判断せずに受診してください。
Q: 病院ではどんな検査や治療をするのですか?
耳鼻咽喉科では、のどの奥をライトと専用の器具で詳しく診察します。
必要に応じて以下のような検査・治療を行います。
- 溶連菌の迅速検査(5分ほどで結果が出ます)
- 喉頭蓋炎などが疑われる場合はファイバースコープで観察
- 細菌感染の場合は抗生物質の処方
- 膿がたまっている場合は排膿処置や点滴治療
Q: 放っておくとどうなりますか?
軽い炎症であれば自然に治ることもありますが、放置すると以下のような危険があります。
- 扁桃炎 → 膿がたまって「扁桃周囲膿瘍」になる
- 溶連菌感染 → リウマチ熱や腎炎などの合併症
- 喉頭蓋炎 → 気道がふさがって呼吸困難になることも
特に片側の強い痛みや息苦しさがあるときは、早急な対応が必要です。
Q: のどの痛みを予防するには?
次のような習慣が予防に役立ちます。
- うがい・手洗いをこまめに行う
- のどを乾燥させない(加湿・水分補給)
- 睡眠・食事をしっかりとって免疫力を保つ
- タバコやアルコールの過剰摂取を避ける
- かぜやインフルエンザの流行時はマスクを活用する
